日本とドイツは同じ敗戦国でしたが、その戦後処理や歴史認識には大きな違いがあります。

メルケル首相の見解

ポーランドにおける2009年の「開戦70年式典」にてメルケル首相が、
同国が開戦によって「終わりのない苦しみ」を招いたとする発言をしたが、
これは公式謝罪ではなくメルケルの個人見解とされている。

 

安倍首相が米国議会で、日米戦への反省を表明したが、
安倍主張の個人見解と認識されているのと同じように、

 

公式謝罪というのは、外交文書や閣議決定、
国会決議などにおいて国家又は首相が謝罪する物とされている。

 

閣議決定された村山談話ですら、英国の戦時捕虜達は
「村山の個人見解であり、感銘しない。
国家の名の下に謝罪せよ」と要求している。

 

小渕政権の日韓共同宣言の様なものが公式謝罪とされる。

 

同じ式典でメルケルが
「旧ドイツ領から追放されたドイツ人への扱いは許されない」
と「周辺国を加害者として批判」する立場を同時に表明
している事も、彼女の戦争認識を表している。

 

つまり「戦争はお互い様だ」と言うのが、歴代首相と同じく
彼女の政治信念とも言える。

 

過去の事を謝罪するよりも、蒸し返さない事が大切なはずであるのに、
何故、歴代首相が周辺国を逆に批判したり、
「反追放センター」などの設立により「周辺国を刺激するのか」という指摘もあるが、
歴代首相は、あくまでもドイツの戦争責任に関しては否定する立場を堅持している。